カリッとしていて香ばしい、皆さんご存知のアーモンド。
でも実はアレ、アーモンドの「果実」の中にある「種子」の、そのまた中にある「仁」と呼ばれる部分だけを食べているって知っていましたか?
アーモンドの実が熟すのは毎年夏ごろ。収穫の際には、樹を揺すって一斉に実を落とす「アーモンドシャワー」と呼ばれる独特の光景が見られるそうです。

さてさて、このアーモンド。実が生る前には当然、花が咲きます。けれど、よくよく考えてみると、このアーモンドの花とは、一体どんな花なのか。
その答えを知っている人は、あまり多くないのではないでしょうか。

実はアーモンドは生物学的にいうと、バラ科サクラ属に分類され……。そうです。アーモンドは実は皆さんもよく知っている、あのサクラの仲間だったんです。

どうでしょう。サクラの花によく似ていると思いませんか?
春、サクラと同じ様に一斉に花をつけるため、中にはアーモンドの花でお花見を楽しむ人もいるそうで……。
アーモンドはアジア原産とされていますが、今では世界の各所で栽培が行われています。
人々とアーモンドの関わりの歴史は大変古く、なんと紀元前に書かれた旧約聖書の中にもアーモンドにまつわるエピソードがいくつも登場しています。中でも興味深いのが、民数記(旧約聖書)に書かれているひとつのお話。
イスラエルの人々の中に不平が起きたとき、神はモーセに命じて、12の部族の指導者にそれぞれ杖を差し出させました。
すると明くる日、幕屋の中に並べられた12本の杖のうち、ただひとつレビの家のアロンの杖だけが芽を吹き、つぼみを付け、花を咲かせ、アーモンドの実を結んでいたのです。(※)今から何千年も前に起きた奇跡の中にも登場しているアーモンド。
味や香りを楽しむのも良いけれど、ときには当時の人々のことに思いを馳せながら、その花の美しさを堪能してみるのも良いかもしれませんね。ただし、アーモンドの花が咲くのは春のわずかの期間だけ。
観賞はぜひともご計画的に……。

※民数記17章16節-26節
主はモーセに仰せになった。イスラエルの人々にこう告げなさい。彼らのうちから、父祖の家ごとに杖を一本ずつ取りなさい。
すなわち、彼らの父祖の家の指導者すべてから十二本の杖を取り、その杖におのおのの名前を書き記し、
レビの杖にはアロンの名を記しなさい。父祖の家の長は杖を一本ずつ持つべきだからである。 それを、わたしがあなたたちと出会う臨在の幕屋の中の掟の箱の前に置きなさい。
わたしの選ぶ者の杖は芽を吹くであろう。わたしはこうして、あなたたちに対して続いたイスラエルの人々の不平を取り除こう。
モーセがイスラエルの人々に告げると、指導者は皆、部族ごとに、父祖の家ごとに、指導者一人に一本ずつ、合計十二本の杖を彼に渡した。アロンの杖もその中にあった。
モーセはそれを掟の幕屋の主の御前に置いた。 明くる日、モーセが掟の幕屋に入って行き、見ると、レビの家のアロンの杖が芽を吹き、つぼみを付け、花を咲かせ、アーモンドの実を結んでいた。
モーセが杖をすべて、主の御前からイスラエルの人々のところへ持ち出したので、彼らは、各自自分の杖を見分けて取った。
主はモーセに言われた。「アロンの杖を掟の箱の前に戻し、反逆した者たちに対する警告のしるしとして保管しなさい。そうすれば、わたしに対する不平がやみ、彼らが死ぬことはない。」
モーセは、主が命じられるままにし、そのとおりにした。

アーモンドの花